パーキンソン病のリハビリテーション

パーキンソン病は徐々に発症して慢性の経過をたどる進行性変性疾患で、病巣は大脳基底核、黒質および両者の連絡路であるとされている。

生化学的にはドーパミンの代謝異常があることが知らされている。 臨床症状は筋の固縮、静止時振戦、寡動または無動、仮面様顔貌などが特徴的で、小きざみ歩行、すくみ足現象などの歩行障害や突進現象がみられる。 

その他、便秘や特徴的で、多汗、顔面紅潮、起立低気圧など自律神経障害、抑うつ傾向、自発性欠如、不安など精神症状を伴うことが多い。パーキンソン病のリハビリテーション1.png

 症状の進行を評価するものとしてヤールの分類がある。  

パーキンソン病の治療はL−ドーパなど内科的な薬物療法が主体となるが、障害の進行をできるだけ遅らせるためには、それと並行してリハビリテーションが関与していく必要があり、お互いに緊密な連絡をろりながらリハビリテーション プログラムを進めていかなくてはならない。以下にその際に考慮ずべきことがあげる。 1・振戦によるエネルギーロスや固縮に抗して運動などにより患者は疲労しやすいので、訓練は休憩を入れながら行う 2・うつ傾向、意欲に欠ける、積極性に乏しいなどの面があるので、かけ声をかけるなど積極的な動きかけをしていかなければならない。 3・前傾姿勢や特有な歩行パターンに対しては早期から矯正していかなければならない。 4・固縮により生じやすいROM制限、筋力低下には十分に気をつけ、最小限に抑えなければならない 5・身体機能の状態と運動機能や活動性の不一致を取り除く必要がある 6・認知症の症状が出現するとリハビリテーションの効果は期待しにくい、具体的な訓練としては関節可動域訓練、筋力強化訓練、並行機能訓練、歩行訓練、日常活動作訓練などがその基本である。また慢性疾患であるので、外来患者や退院する患者に対しては家庭での訓練法や生活の指導を十分に行い機能低下を防ぐことが重要となる。

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